【超簡単】GoogleColabでGoogleドライブをマウント

GoogleColabからファイルを参照する方法として、GoogleColabへ直接アップロードすることもできますが…
『アップロードファイルは一定期間が経過すると強制的に削除されてしまう』
というGoogleColabの制約があります。

つまり、
アップロードファイルの原本を削除したら再アップロードできません

この解決策が『マウント』です。
とは言え…

『どうやってGoogleColabでマウントするの？』
『そもそもGoogleドライブをマウントできるの？』

こんな疑問に答えます。

SE歴25年のオッサンが解説するぞい！

ＳＥおっさん

【事前準備】Googleドライブへファイルをアップロード

GoogleColabで機械学習をする時、入力元となるデータセットファイル使用します。
GoogleColabはクラウドサービスなので、ファイルをネット上にアップロードする必要があります。
アップロードしたファイルをGoogleColabが参照する訳です。

具体的には…
GoogleColaboratoryでGoogleドライブをマウントし、Googleドライブ上のファイルをGoogleColabから参照します。

マウントの事前準備として、
GoogleColaboでGoogleドライブをマウントする前に、Googleドライブへファイルをアップロードしておく必要があります。

GoogleColabはクラウドだから
PCファイルは直接は見れない
ってことだね

たろちゃん

ＳＥおっさん

そうじゃ。
ファイルをネット上にアップロード
する必要があるぞい

Googleドライブへファイルをアップロード手順です。
（アップロード済の方は、スキップしてマウント手順へGo♪）

1. Googleドライブへログイン

   Googleドライブへログインします。

   「ドライブへ移動」をクリックしてください

   

2. Googleドライブへローカルからファイルをアップロード

   GoogleドライブのマイドライブへPCからアップロードします。
   （ドラッグアンドドロップでOK）

   赤枠へローカルファイルをドラッグ・アンド・ドロップ

たろちゃん

これは簡単だねぇ！

【メイン】GoogleColaboratoryでGoogleドライブをマウントする手順

GoogleColabでGoogleドライブをマウントすると、GoogleColabからGoogleドライブファイルを直接参照できます。

つまり…
Googleドライブにファイルを置くだけで、GoogleColab（Python）から利用できる
ということ。

GoogleColaboratoryでGoogleドライブをマウントする手順を紹介します。

ＳＥおっさん

クリックとコピペだけでマウントできるぞい

1. Google Colaboratoryへログイン

   Google Colaboratoryへログインします。

2. ノートブックの新規作成をクリック

   

3. フォルダのアイコンをクリック

   
   
   左側にあるフォルダのアイコンをクリックします

4. マウントのアイコンをクリック

   

   マウントのアイコンをクリックすると…

   GoogleドライブをマウントするPythonコマンドがコードエリア（セル）に表示されます。

   

    

   

   たろちゃん

   アイコンをクリックせずに、
   マウントするPythonコードを
   直書きしてもイイヨ
   
   
   「＋コード」をクリックするとセルが表示されます。
   以下のコードを、セルにコピペしてください
   
   

   from google.colab import driv
   drive.mount('/content/drive')

5. セルのマウントコードの実行ボタンをクリック（Shift+EnterでもOK)

   
   コードエリア（セル）に表示されたマウントするコマンドを実行します。

   「実行ボタン▷をクリック」か「Shift+Enterキー」で実行してください。

   
   セルのコードを実行すると…
   実行結果に下記の『権限コード取得URL』が表示されます。

   Go to this URL in a browser: 【URL https://accounts.google.com/なんたらかんたら】
   
   

   

   
   赤枠のURLをクリックすると…
   Googleのアカウント選択画面が表示されます。
   
   
6. マウント用のGoogle アカウントを選択

   

   アカウント選択画面で、マウント対象とするGoogleドライブのアカウントを選択します。

   アカウントを選択すると…
   「Google Drive File Stream が Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」
   という画面が表示されます

7. Googleアカウントのアクセス許可
   

   

   「Google Drive File Stream が Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」で許可をクリック
   
   許可をクリックすると…
   権限コードが表示されます。

8. 権限コードをコピー

   

   表示された権限コードをコピーします。

9. GoogleColabに画面を切り替え
   マウントコードの実行結果が表示された画面に戻ります
10. 権限コードをペースト

    
    実行結果に表示された「Enter your authorization code」へコピーした権限コードをペーストします

    権限コードをペースとすると…

    認証が成功して「Mounted at /content/drive」と表示されます。

11. マウント完了
    

    「Mounted at /content/drive」と表示されると認証が成功し、マウント完了です。
    
    

ＳＥおっさん

以上が、GoogleColabでマウントする手順じゃ

【確認】GoogleColabでマウントを確認する方法

GoogleColabで『マウント先のGoogleドライブが参照されているか』を確認する方法も知りたいですよね。

下記のように表示されていたら、マウント先のGoogleドライブは無事に参照されています。

上記の「My Drive」ディレクトリがGoogleドライブのマイドライブです。

GoogleColabのルートディレクトリは「/content」ディレクトリなのですが、画面上から「/content」は見えません（表示されません）。
「/drive」ディレクトリがマウントしたGoogleドライブです。

たろちゃん

もし表示されてなかったら…
フォルダ更新してみて！
⇒３つ並んでいるアイコンの真ん中
　（グルっと回ってるようなヤツ）

マウント完了後は、GoogoleドライブのファイルがGoogleColabより利用できます。

【事前準備】Googleドライブへアップロードの例でいいますと…

/content/drive/My Drive/sample_file.txt

がGoogleColabのPythonコードから利用可能となります。

ＳＥおっさん

マウント先のファイル参照できるから
プログラムでも利用できる
という訳じゃ

【例外】マウントのアイコンでアカウント選択画面が出る場合

下記のマウントのアイコンをクリックすると…

通常は下記のようにGoogleドライブをマウントするPythonコマンドがコードエリア（セル）に表示されます。

通常はこの流れなのですが…

マウントのアイコンをクリック後に『Googleドライブの対象アカウントの選択画面』が表示される場合があるのです。

なんで、そんな違いがあるの？

たろちゃん

ＳＥおっさん

スマン！この現象はワシにもわからんのじゃ…
こういう場合もあると思ってくれぃ
どっちでもマウントできるぞい！

ふっふーん、おっさんも役立たずやなぁ
マウントできるならエエわ
気持ち悪いけど割り切っとく
で、どうすんの？

たろちゃん

対象アカウントを選択画面が表示される場合、Googleドライブの対象アカウントを選択します。

アカウントを選択すると…

GoogleColabの画面に切り替わり「Googleドライブをマウントしています」と表示されます。

しばらく待つと…

下記の画面が表示されてマウント完了です。

たろちゃん

なんか、こっちの方が簡単やね

GoogleColaboratoryでマウントするメリット

GoogleColabで機械学習をする時、入力元のデータセットは必ず使用します。
GoogleColabはクラウドサービスなので、データセットとなるファイルをクラウドから見える状態にしなければなりません。

クラウドからファイルを見える状態にする方法は２つです。

1. GoogleColabにファイルアップロード
2. GoogleColabからGoogleドライブをマウント

GoogleColabでは一定期間が経過すると下記の制約を受けます。

• 強制的にマウント解除
• アップロードファイルの強制削除

この制約の解決策として、再マウントか再アップロードが必要になります。
アップロードファイルは原本が削除されると再アップロードできません。
もし原本を削除してしまったら、再アップロードできない事態に陥ります。

マウントはファイルが削除されないので、原本が削除される心配がありません
これがGoogleColabでマウントするメリットです。

このGoogleColabの制約については、次に説明します。

【注意点】GoogleColaboratoryの時間制約

GoogleColabには時間制約があり、一定時間が経過するとラインタイムリセットされます。

ランタイムリセットとはノートブックの実行環境が初期化されてセッションが切れることです。

ランタイムリセットされるとどうなるの

たろちゃん

ランタイムリセットで起きること

ランタイムリセットで起きることです

• マウントが解除される
  再度マウントする必要があります
• GoogleColab内のファイルが削除される
  GoogleColabへ直接アップロードしたファイルや、Python実行で出力されたファイル（モデルなど）も強制的に削除されます
  アップロードファイル…再アップロードする必要があります
  出力モデル…バックアップを取って、再実行で読み込めば良いでしょう

ファイル関係に絞って述べてますが、他にもあります。

自動でランタイムリセットされるタイミングとルール

自動でランタイムリセットされるタイミングとルールを説明します。

ランタイムリセットされるタイミングは９０分・１２時間です。

無条件にランタイムリセットされる訳ではなく、ルールがあります。

以下、９０分ルールと１２時間ルールです。

• ９０分ルール
  ノートブックを開いて９０分経過するとランタイムリセット
  ９０分間に1回は画面をアクティブにする必要があります
• １２時間ルール
  PCを実行したまま、１２時間以上経過するとランタイムリセット
  １２時間経過すると無条件にリセットされます

こちらの記事でGoogleColabの制限をまとめました。

【簡単】GoogleColabの制限とは？９０分と１２時間ルール

Google Colaboratoryは無料で使えて便利ですが… 一定時間が経過すると処理が制限される場合があるんです。 制限されると、せっかくアップロードした.....

【他の手段】GoogleColabへ直接アップロードする方法

GoogleドライブをマウントせずにGoogleColabへ直接アップロードする方法もあります。

直接アップロードは簡単で便利なのですが…

ランタイムリセットのタイミング（９０分ルール・１２時間ルール）でアップロードファイルが削除されてしまいます。

うーん
一長一短やね

たろちゃん

GoogleColabへファイルアップロード【アイコン押すだけ】

ディープラーニングを行うには、分析の元になるデータファイルが必要です。 GoogleColabはクラウド環境なので、データファイルはアップロードする必要がある訳.....

GoogleColabでGoogleドライブをマウント　まとめ

いかがでしたでしょうか？

GoogleColabでGoogleドライブをマウントする方法をご紹介いたしました。

ポイントを振り返ってみましょう。

『そもそもGoogleColabの使い方って何だっけ？』という方は、こちらもどうぞ！

やさしいGoogleColaboratoryの使い方【５つの基本】

こんにちは！ 社内でAI技術力がある奴と思われたら… イチモク置かれる存在となるので、降格や左遷のブラックリストに載りにくいですよね。 （もちろん、昇格するチャ.....

GoogleColabは無料で使える素晴らしいツールです。
是非、マウントをマスターしてあなたの学習にお役立てください。

ＳＥおっさん

ここまで読んでくれてありがとう！

「記事を読んでもわからないトコがある」「内容が変だよ」
という時は、お気軽にコメントください♪

「もっとＳＥおっさんに詳しく聞きたい。何かお願いしたい！」
という時は、ココナラまで。メッセージもお気軽に♪

LINEでのお問合わせも受付中！
LINE公式アカウント

メッセージをお待ちしています！

Follow @koisyo_ok